長友佑都の食事|専属シェフと築いたファットアダプト

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長友佑都選手の食事は、「糖質量を管理し、脂質とたんぱく質を十分にとる」ファットアダプトという食事法が軸です。2016年から専属シェフの加藤超也氏とともに築き、本人は約4年間、筋肉系のケガがないと語っています。直近では、39歳で5度目のW杯出場を決めています。

ただし、食事の効果は本人の説明であり、医学的に検証されたものではありません。食事法、専属シェフ、メニュー、管理の考え方を、媒体と掲載日がわかる報道で整理します。

長友佑都の食事は「糖質量を管理し脂質とたんぱく質を十分にとる」方針

食事法の核心は、カロリーを減らすのではなく、糖質の量を管理して脂質とたんぱく質を十分にとることです。2019年6月の発表会で本人がこの趣旨を説明しました。下の表は、取り組みの経緯を時系列にまとめたものです。

長友佑都の食事は「糖質量を管理し脂質とたんぱく質を十分にとる」方針の一覧表
時期 食事の取り組み 出典
2015〜16年(インテル) 度重なる筋肉系のケガ。食事を見直し、2016年1月にグルテンフリーを開始 Web Sportiva(2016年6月3日)
2016年 加藤超也氏が専属シェフに就任 Number Web(2019年6月21日)
2016〜19年 長友選手、加藤氏、医師の山田悟氏の監修で、約3年かけてファットアダプトを開発 Forbes JAPAN(2019年7月10日)
2018年2月(ガラタサライ) シェフが作ったアジのカルパッチョを自身のInstagramに投稿 SPREAD(2018年2月17日)
2019年6月 書籍を刊行。以前は年2〜3回あった筋肉系のケガが、約4年なしと本人談 サッカーキング(2019年6月20日)
2026年6月 鶏レバー・ハツ、青魚、めかぶなどを取り入れていると報道 テレ東プラス(2026年6月15日)

出典:表内の各媒体の記事をもとに作成。開始時期の表現は媒体で2016〜17年と幅があります。効果は本人談で、因果関係は検証されていません。

長友選手の回復や体調管理は、長友佑都の回復哲学の記事で詳しく取り上げています。以降は食事に絞ります。

長友佑都の食事法|グルテンフリーからファットアダプトへの転機

転機は、2015年2月の右大腿部の負傷後です。代表とインテルのマンチーニ監督の構想から外れ、食事の研究に注力しました。Web Sportivaの記事によると、2016年1月にテニスのジョコビッチ選手の食事を扱った本をきっかけにグルテンフリーを始め、インテルではグルテンフリーのパスタを食べ、自宅では姉が野菜とたんぱく質中心の料理を作りました。

Number Webでは、2015年ごろから筋肉系のケガが増え、体幹トレーニングやヨガには取り組んでいたものの、食事は手つかずだったと気づいたと説明されています。その後、本人署名の東洋経済オンラインの記事では、徹底した糖質制限やグルテンフリーも試したが思うような結果が出ず、2017年からファットアダプトに本格的に取り組んだと書いています。糖質の代わりに脂質を積極的にとり、体脂肪を燃えやすくする方法という説明です。

食事を変える前の状況を、本人は別のインタビュー(TOKYO HEADLINE、2024年5月18日)で「外食が多くなり、体調を崩すことが多くなりました」と振り返り、「バランスの良い食事を心がけるようにしたのです」と語っています。なお、この記事は本人がプロテイン商品のアンバサダーに就任した経緯に触れており、企業との関係が背景にあります。

(参考)長友佑都のグルテンフリー(スポアナ) – Web Sportiva(集英社、2016年6月3日)

(参考)長友佑都のファットアダプト食事法 – 東洋経済オンライン(東洋経済新報社、2019年6月28日)

(参考)長友佑都インタビュー(SDGs HEADLINE) – TOKYO HEADLINE(2024年5月18日)

Q. 長友佑都の食事法の名前は何ですか

「ファットアダプト食事法」です。糖質の代わりに脂質を積極的にとる考え方で、2019年6月に『長友佑都のファットアダプト食事法 カラダを劇的に変える28日間プログラム』(幻冬舎)が刊行されました。

長友佑都の専属シェフ|加藤超也氏が2016年から支える

専属シェフは、イタリアンのシェフだった加藤超也氏です。Number Webの記事によると、2016年に加藤氏が長友選手へメールを送り、約1時間40分の電話を経て専属に就きました。ロシアW杯を控え、ケガが多かった長友選手に危機感があったと、Forbes JAPAN(2019年7月10日)は伝えています。

Forbes JAPANによると、長友選手、加藤氏、監修の山田悟医師(北里研究所病院 糖尿病センター長)が約3年かけてファットアダプト食事法を開発しました。加藤氏は、糖質中心のカーボローディングが全アスリートに合うのか疑問を持っていたと述べています。

加藤氏は2016年から約10年、専属を続けており、2026年4月には『鶏が主役!超たんぱくめし』(主婦の友社、鶏料理55品)を出版したと、テレ東プラス(2026年6月15日)が報じています。

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(参考)長友佑都のファットアダプト食事法。「脂をエネルギーに変えてます」 – Number Web(NumberDo編集部、文藝春秋、2019年6月21日)

(参考)「長友佑都x食事」で健康に寄与を – Forbes JAPAN(新國翔大、2019年7月10日)

Q. 長友佑都の専属シェフは誰ですか

イタリアンのシェフだった加藤超也氏です。2016年に長友選手へメールを送り、約1時間40分の電話を経て専属に就きました。2026年6月時点でも約10年、専属を続けていると報じられています。

長友佑都の食事メニュー|アジのカルパッチョから鶏レバー・めかぶまで

メニューの特徴は、魚、肉、野菜を中心に、油の種類まで選ぶことです。2018年2月、本人がインスタグラムに載せた食事は、加藤シェフが作ったアジのカルパッチョでした。小アジを酢で洗い、オリーブオイルとレモンで仕上げています(SPREAD、2018年2月17日)。

直近の様子は、テレ東プラス(2026年6月15日)に詳しく出ています。鉄分やビタミンB群を目的とした鶏レバーとハツ、負傷後のアジなどの青魚、水溶性食物繊維のめかぶを取り入れています。野菜から先に食べる「ベジタブルファースト」や、ラーメンと半チャーハンのようなセットを避けることも勧めています。

加藤氏の書籍『今日もお疲れさま!超回復めし』の抜粋(FRaU、2024年4月29日)では、「疲れない体」の要点を、たんぱく質を適度にとることと油の種類の見直しの2点としています。オリーブ油、ごま油、米油などの植物性の油を勧め、糖質の食べすぎはエネルギー過剰や血糖値の乱高下につながるとして、魚・肉・野菜を増やすことを提案しています。

ただし、加藤氏自身も食事の効果を「ほんの0.1%かもしれません」と控えめに述べています。医療的な効果として受け取らず、あくまで食習慣の一例として読んでください。

現役選手の食事づくりの具体例は、伊勢大夢の自炊術も参考になります。

(参考)長友佑都のアジのカルパッチョ – SPREAD(Neo Sports Insight、2018年2月17日)

(参考)長友佑都の専属シェフ・加藤超也氏のインタビュー – テレ東プラス(2026年6月15日)

(参考)「今日もお疲れさま!超回復めし」抜粋 – FRaU(講談社、2024年4月29日)

長友佑都の食事管理と一般的な目安の違い|真似する前の確認点

一般的なスポーツ栄養のエネルギー産生栄養素バランスの目安と、長友佑都選手が採る糖質量を管理する方針の比較図解
一般的な目安と長友選手の方針

食事管理の考え方は、一般的なスポーツ栄養の目安と同じではありません。JSCハイパフォーマンススポーツセンターは、エネルギー産生栄養素バランスの目標をたんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%としています。長友選手の方針は糖質量を管理して脂質を十分にとるもので、この範囲とは考え方が違います。

JISSの論文には、日本人競技者のたんぱく質摂取量の平均が体重1kgあたり1.6±0.5g、球技系の目安が1.75gと示されています。ファットアダプトを、こうした一般的な競技者向けの目安と同列に比べて優劣をつけることはできません。違いを並べて示すにとどめます。

長友選手の食事法が自分に合うかどうかは、体質や持病、運動量で変わります。特に糖質を大きく減らす場合は、自己判断で始めず、医師や管理栄養士に相談してください。公的な基準としては、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」が出発点になります。令和7年度から11年度までの5年間使われます。

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(参考)スポーツ栄養「エネルギー」 – 日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンススポーツセンター

(参考)アスリートの栄養管理について―国立スポーツ科学センターの場合― – 日本スポーツ振興センター 国立スポーツ科学センター(亀井明子・川原貴)

(参考)日本人の食事摂取基準(2025年版) – 厚生労働省

Q. 長友佑都のファットアダプトは誰でも真似してよいですか

誰にでも合うとは言えません。効果は本人の説明で、医学的に検証されたものではないためです。糖質を大きく減らす場合は、自己判断で始めず、医師や管理栄養士に相談してください。

長友佑都の食事から持ち帰る要点

  • 食事法の軸は、糖質量を管理し、脂質とたんぱく質を十分にとることです。
  • 2016年から専属シェフと築き、約3年かけて医師の監修のもとで開発されました。
  • メニューは魚、肉、野菜が中心で、油の種類も選んでいます。
  • 効果は本人の説明であり、取り入れるときは専門家に相談します。

食事を含めたアスリートのコンディショニング全体は、一流アスリートのコンディショニング完全ガイドで整理しています。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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