SVリーグの観客動員数|男女チーム別ランキングと企業の見方

SVリーグの観客動員数|男女チーム別ランキングと企業の見方 スポーツビジネス

SVリーグの観客動員数は、2025-26シーズンに男女とも増えました。SVリーグの公式記録を集計すると、レギュラーシーズンの1試合平均は男子が3,517人、女子が1,760人で、リーグが公表した2024-25シーズンの男子3,021人・女子1,201人を上回っています(本記事の集計)。チーム別では男子の東京グレートベアーズが5,700人、女子のSAGA久光スプリングスが3,324人で最多でした。

バレーボールのチームに協賛したい、あるいは自社が支えるチームの集客を他と比べたい。けれどSVリーグは歴代最多の記録などは発表していても、全チームの平均を並べた数字は見当たらない。ここではSVリーグ公式記録の試合ごとの入場者数を集計し、男女24チームの観客動員数と、企業が数字を読むときの見方を整理します。

SVリーグの観客動員数は2025-26シーズンに男女とも増えた|男子平均3,517人

SVリーグの観客動員数を2024-25と2025-26の男女の平均入場者数で比べた図

SVリーグは2024-25シーズンに始まった、日本のバレーボールの最上位リーグです。男子10チーム・女子14チームがそれぞれ44試合を戦い、各チームのホームゲームは22試合です。2025-26シーズンのレギュラーシーズン平均は、男子が3,517人で前のシーズンから約16.4%、女子が1,760人で約46.5%増えました(本記事の集計・計算値)。

SVリーグが2025年9月30日に公表した資料では、2024-25シーズンの平均は男子3,021人、女子1,201人、総来場者数は112万人でした。V.LEAGUE時代の2023-24シーズンは男子2,180人、女子964人、総入場者数は54万人で、初年度にほぼ倍増しています。2025-26シーズンのレギュラーシーズンとチャンピオンシップを合わせた入場者数は、本記事の集計で1,434,537人です。

リーグは同じ資料で、2025-26シーズンの目標をレギュラーシーズンとチャンピオンシップを合わせて男子平均3,300人、女子平均1,500人、総入場者数125万人としていました。本記事の集計では男子3,684人、女子1,806人、総数約143万人で、3つとも目標を上回っています。リーグの大きさを比べるなら、Bリーグの観客動員数は2025-26シーズンのB1平均が5,107人でした。

(参考)2025年度定時社員総会後メディア報告会(2025年9月30日) – 公益社団法人SVリーグ

(参考)公式記録(B帳票)2025-26 大同生命SV.LEAGUE MEN 第11節 GAME2 – 公益社団法人SVリーグ

Q. SVリーグの観客動員数は増えていますか?

増えています。本記事でSVリーグ公式記録を集計すると、2025-26シーズンのレギュラーシーズン平均は男子3,517人、女子1,760人でした。リーグが公表した2024-25シーズンの男子3,021人・女子1,201人から、男女とも伸びています。

SVリーグ男子のチーム別の平均観客動員数ランキング(2025-26シーズン)

男子10チームを、2025-26シーズンのレギュラーシーズンのホームゲームの平均入場者数が多い順に並べました。1位の東京グレートベアーズと10位のヴォレアス北海道では、平均に約3.1倍の差があります(本記事の計算値)。

順位 チーム 2025-26の平均 2025-26の合計 2024-25の平均 前年との差
1 東京グレートベアーズ 5,700人 125,400人 4,631人 +1,069人
2 サントリーサンバーズ大阪 5,497人 120,926人 6,063人 −566人
3 大阪ブルテオン 4,880人 107,363人 3,586人 +1,294人
4 ウルフドッグス名古屋 4,373人 96,211人 2,829人 +1,544人
5 ジェイテクトSTINGS愛知 2,947人 64,841人 2,644人 +303人
6 日本製鉄堺ブレイザーズ 2,784人 61,250人 2,806人 −22人
7 広島サンダーズ 2,590人 56,979人 2,027人 +563人
8 東レアローズ静岡 2,430人 53,460人 2,107人 +323人
9 VC長野トライデンツ 2,107人 46,363人 1,566人 +541人
10 ヴォレアス北海道 1,858人 40,880人 1,956人 −98人

出典:SVリーグ公式記録(各試合のB帳票の入場者数、2026年10月18日取得)をもとに Human Soar 作成。レギュラーシーズンのホームゲーム(各チーム22試合)の合計と平均で、平均と前年との差は本記事の集計・計算値。2024-25の平均の全体値(男子3,021人・女子1,201人)はSVリーグ公表値と一致

平均が4,000人を超えたのは上位の4チームで、いずれも東京・大阪・名古屋の大都市圏を本拠地にしています。前のシーズンから平均が最も伸びたのはウルフドッグス名古屋で、2,829人から4,373人へ1,544人増えました。次いで大阪ブルテオンが1,294人増えています(本記事の計算値)。

ウルフドッグス名古屋は、2026年1月17日・18日にIGアリーナで行ったサントリーサンバーズ大阪との2試合で14,037人と14,073人を集め、SVリーグの歴代最多入場者数を2日続けて更新しました。この2試合を除いた20試合の平均は3,405人で、大きな会場での開催回がチームの平均を押し上げていることが分かります(本記事の計算値)。

一方でサントリーサンバーズ大阪は平均が566人減り、男子全体が伸びるなかでもすべてのチームが伸びたわけではありません。サッカーと比べたい場合は、Jリーグの観客動員数でクラブ別の平均を整理しています。

(参考)大同生命SV.LEAGUE 歴代最多入場者数を更新 _第11節 GAME2 ウルフドッグス名古屋 vs サントリーサンバーズ大阪(2026年1月18日) – 公益社団法人SVリーグ

Q. SVリーグで観客動員数が多いチームはどこですか?

2025-26シーズンのレギュラーシーズン平均で、男子は東京グレートベアーズの5,700人、女子はSAGA久光スプリングスの3,324人が最も多くなりました(本記事の集計)。1試合の最多は、IGアリーナで行われたウルフドッグス名古屋対サントリーサンバーズ大阪の14,073人です。

SVリーグ女子のチーム別の平均観客動員数ランキング(2025-26シーズン)

女子14チームの平均入場者数を、同じく多い順に並べました。女子は全14チームが前のシーズンより平均を伸ばし、全体では1,201人から1,760人へ559人増えています(本記事の集計)。

順位 チーム 2025-26の平均 2025-26の合計 2024-25の平均 前年との差
1 SAGA久光スプリングス 3,324人 73,134人 2,240人 +1,084人
2 NECレッドロケッツ川崎 2,899人 63,769人 1,953人 +946人
3 東レアローズ滋賀 2,322人 51,080人 1,786人 +536人
4 ヴィクトリーナ姫路 2,092人 46,016人 1,424人 +668人
5 デンソーエアリービーズ 1,709人 37,605人 782人 +927人
6 大阪マーヴェラス 1,624人 35,735人 974人 +650人
7 クインシーズ刈谷 1,623人 35,713人 1,278人 +345人
8 Astemoリヴァーレ茨城 1,570人 34,548人 952人 +618人
9 群馬グリーンウイングス 1,479人 32,531人 1,316人 +163人
10 岡山シーガルズ 1,444人 31,773人 865人 +579人
11 PFUブルーキャッツ石川かほく 1,324人 29,119人 969人 +355人
12 KUROBEアクアフェアリーズ 1,255人 27,616人 724人 +531人
13 埼玉上尾メディックス 1,058人 23,273人 897人 +161人
14 アランマーレ山形 916人 20,162人 656人 +260人

出典:SVリーグ公式記録(各試合のB帳票の入場者数、2026年10月18日取得)をもとに Human Soar 作成。レギュラーシーズンのホームゲーム(各チーム22試合)の合計と平均で、平均と前年との差は本記事の集計・計算値。2024-25の平均の全体値(男子3,021人・女子1,201人)はSVリーグ公表値と一致

1位のSAGA久光スプリングスは平均3,324人で、本拠地のSAGAアリーナで行った試合が上位を占めています。平均の増えた人数も最も多く、2,240人から3,324人へ1,084人増えました。伸び率が最も大きかったのはデンソーエアリービーズで、782人から1,709人へ約2.2倍になっています(本記事の計算値)。

SVリーグの大河正明チェアマンは2026年5月20日のメディア報告会で、デンソーエアリービーズと組んだ「女子プロジェクト」で入場者数が1年で約2倍に増えたと説明しています。同じ場で、SAGA久光スプリングスが佐賀県に移って3シーズン目で地域に定着してきたことや、PFUブルーキャッツ石川かほくが周辺人口4万人ほどの地域で集客を伸ばしたことにも触れています。

女子の1試合の最多は、2026年1月31日のオールスターゲーム(GLION ARENA KOBE)の8,389人で、リーグはこれを女子の歴代最多と発表しています。レギュラーシーズンの女子の最多は、SAGA久光スプリングスの6,401人でした(本記事の集計)。

(参考)2025年度第11回SVL理事会後メディア報告会 Q&A(2026年5月20日) – 公益社団法人SVリーグ

(参考)大同生命SV.LEAGUE WOMEN 歴代最多入場者数を更新(2026年1月31日) – 公益社団法人SVリーグ

SVライセンスの基準はホームアリーナ5,000席|リーグは男子平均5,000人をめざす

SVリーグが掲げる観客動員数の目標を2024-25から2030-31まで時期ごとに示した図

SVリーグに参戦するには、リーグが審査して交付する「クラブSVライセンス」が必要です。ライセンスの基準には、財務やユースチームの保有のほか、試合を開くアリーナの大きさが含まれます。観客動員数は、アリーナの基準とリーグの目標の両方に関わる数字です。

SVライセンスは入場可能数5,000名以上のホームアリーナを求める

2023年6月に公表されたクラブライセンス交付規則の資料では、SVライセンスのホームアリーナの基準を、ホームゲームの80%以上を開催できることと、入場可能数5,000名以上(2029-30シーズンまでは3,000名以上)としています。売上高の基準は6億円以上(2026-27シーズンまでは4億円以上)です。

2026年2月18日には、この5,000席の基準を2030-31シーズンから適用するとしたうえで、県庁所在地や政令指定都市などに当たらない地域のクラブに限り、理事会の承認で5,000席未満でも基準を満たすとみなす緩和が決まりました。緩和を受けるには、席数が少ない分の入場料収入を補う施策を実施していることが条件です。

2026-27シーズンは、男子12チーム・女子14チームにSVライセンスが交付されました。下部のSV.LEAGUE GROWTHのライセンスには、2026-27シーズンから入場者数750人以上、2030-31シーズンから1,000人以上という基準が設けられています。

(参考)V.LEAGUE REBORN クラブライセンス交付規則(2023年6月21日) – 一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ

(参考)クラブSVライセンスにおけるホームアリーナ要件の基準変更について(2026年2月18日) – 公益社団法人SVリーグ

(参考)2026-27シーズン クラブSV・SVGライセンス判定結果(第2回)および2026-27リーグ編成の決定(2026年4月15日) – 公益社団法人SVリーグ

(参考)主なSV.LEAGUE GROWTHライセンス・各種制度設計 – 公益社団法人SVリーグ

リーグは2030-31シーズンに男子平均5,000人・女子3,000人を目標にする

SVリーグは中期経営計画「REBORN Ⅱ」で、レギュラーシーズンの平均来場者数の目標を、2027-28シーズンに男子4,000人・女子2,000人、2030-31シーズンに男子5,000人・女子3,000人と定めています。年間総来場者数の目標は、2030-31シーズンに250万人です。

2025-26シーズンの平均は男子3,517人、女子1,760人なので、2027-28シーズンの目標までは男子があと483人、女子があと240人です(本記事の計算値)。アリーナの席数の基準と平均入場者数の目標は、どちらも2030-31シーズンに向けて引き上げられていきます。国もスタジアム・アリーナ改革として、収益を生む施設づくりを進めています。

(参考)2025年度定時社員総会後メディア報告会(2025年9月30日) – 公益社団法人SVリーグ

Q. SVリーグに入るには観客動員数の基準がありますか?

SVライセンスで中心になる基準は、平均入場者数ではなくホームアリーナの入場可能数です。2030-31シーズンからは5,000席以上が基準になり、条件を満たす地方のクラブには理事会の承認で緩和が認められます。下部のSV.LEAGUE GROWTHのライセンスには、入場者数750人以上という基準があります。

企業がSVリーグの観客動員数を読む3つの見方

SVリーグのチームには、チーム名に企業の名前が入ったチームが多くあります。男子のサントリー、ジェイテクト、日本製鉄、東レ、女子のNEC、デンソー、東レ、Astemo、PFU、SAGA久光などです。自社のチームを持つ企業にとっても、協賛先を探す企業にとっても、観客動員数は次の3つを合わせて読むと判断の材料になります。

平均の大きさと前年からの伸びを分けて見る

男子では、平均が大きい東京グレートベアーズやサントリーサンバーズ大阪は、多くの人の目に触れる露出を重視するなら候補になります。女子のデンソーエアリービーズのように、平均はまだ中位でも前のシーズンから大きく伸びているチームもあります。

平均が大きいチームほど協賛の料金も高くなりやすく、1社あたりの存在感は小さくなります。伸びている途中のチームに早く関わると、集客を一緒に増やす取り組みに参加しやすくなります。スポーツ協賛で得られるものの全体像は、別の記事でまとめています。

あわせて読みたいスポーツスポンサーになるメリット|企業が得るものと協賛先の選び方›

大きな会場での開催回が平均を押し上げていないか確かめる

ウルフドッグス名古屋の例のように、1万人規模の会場での数試合がチームの平均を大きく動かすことがあります。協賛でふだんの試合の露出を期待するなら、平均だけでなく、本拠地の会場の席数とふだんの入場者数を確かめます。SVリーグ公式サイトの各試合の公式記録には、会場名と入場者数が載っています。

大きな会場での開催は、冠試合として取引先や社員を招く機会にもなります。冠の付け方と費用の例は冠スポンサーとはで紹介しています。スポーツ庁も、全国のスタジアム・アリーナの新設・建替構想の状況をまとめて公表しています。

あわせて読みたいスポーツスポンサー料の相場|29クラブの公表料金と企業の目安›

(参考)スタジアム・アリーナの新設・建替構想の現状 – スポーツ庁

責任企業とクラブの関係を確かめる

SVリーグでは、チームを支える企業を「責任企業」と呼ぶことがあります。大河チェアマンは2026年5月20日の報告会で、2026-27シーズンのタイでの公式戦にクインシーズ刈谷を選んだ理由の1つに、責任企業のトヨタ車体の意向を挙げています。一方で2026年4月15日の報告会では、特定の親会社を持たないヴォレアス北海道が売上を伸ばしてきたことにも触れています。

責任企業のあるチームに協賛するときは、責任企業と自社の業種が重ならないか、自社が入れる協賛の枠があるかをチームに確かめてから進めます。親会社を持たないチームでは、地域の企業の協賛がクラブの売上の大きな柱になるため、集客の企画に一緒に取り組む提案も受け入れられやすくなります。

(参考)2025年度第11回SVL理事会後メディア報告会 Q&A(2026年5月20日) – 公益社団法人SVリーグ

(参考)2025年度第10回SVL理事会後メディア報告会 Q&A(2026年4月15日) – 公益社団法人SVリーグ

Q. SVリーグの観客動員数を協賛先選びにどう使えばよいですか?

平均の大きさと前年からの伸びを分けて見ます。あわせて、大きな会場での開催回が平均を押し上げていないかと、クラブを支える責任企業との関係を確かめると、協賛で得られる露出や関係づくりの見通しを立てやすくなります。

SVリーグの観客動員数のまとめ

SVリーグの観客動員数は男女とも伸びていて、協賛先のチームを選ぶときの手がかりになります。出典は本文の各セクションに記載しています。スポーツ業界全体の動きは日本スポーツ業界の8つの課題で整理しています。この記事の要点を振り返ります。

  • 2025-26シーズンのレギュラーシーズン平均は男子3,517人、女子1,760人で、2024-25シーズンから男女とも増えた(本記事の集計)
  • チーム別の最多は男子が東京グレートベアーズ、女子がSAGA久光スプリングス。女子は全14チームが平均を伸ばした
  • 1試合の歴代最多は、IGアリーナでのウルフドッグス名古屋対サントリーサンバーズ大阪の14,073人
  • SVライセンスは2030-31シーズンから入場可能数5,000席以上のホームアリーナを求め、リーグは同じ年に男子平均5,000人をめざす
  • 協賛先選びでは、平均と伸び、大きな会場での開催回、責任企業との関係の3つを見る

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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