地元にプロバスケットボールのクラブができて、試合の日はアリーナが満員になっている。自社でも応援できないかと考えるが、どんな企業が、いくらで関わっているのかがわからない。サッカーや野球と比べて、情報も少ない。
Bリーグのスポンサーは、リーグ本体のパートナーが24社あり、クラブのスポンサー収入は38クラブの合計で約331億円です。クラブの収入のおよそ半分を協賛が占めています。料金は、クラブが公表している例で年6万円から始められます。この記事では、リーグのパートナーの一覧、クラブ別のスポンサー収入、料金、ユニフォームの広告枠、アリーナの命名権を、Bリーグと自治体の公表資料で整理します。内容は2026年10月10日に確認したものです。
Bリーグのスポンサー一覧|リーグ本体のパートナーは24社
Bリーグの公式サイトには、リーグ本体のパートナーが区分ごとに載っています。2026年10月10日の時点で24社でした。主な企業を表にまとめます。
| 区分 | 企業 |
|---|---|
| トップパートナー(TOP PARTNER) | ソフトバンク |
| タイトルパートナー(TITLE PARTNER) | りそなホールディングス |
| イノベーションパートナー(INNOVATION PARTNER) | インフロニア・ホールディングス |
| 分野を決めたパートナー | 日本生命保険、ディー・エヌ・エー、エイチ・アイ・エス、LINEヤフー、電通 ほか |
| そのほかのパートナー | モルテン、朝日新聞社、大塚製薬、日清食品、サントリー、ユニクロ、アルペン ほか |
Bリーグ本体の主なパートナー(2026年10月10日時点。区分名は公式サイトの英語表記をもとにHuman Soarが日本語を添えた。出典:B.LEAGUE公式サイト「パートナー」)
シーズンの名前に「りそなグループ」が付いているのは、りそなホールディングスがタイトルパートナーだからです。同社は2024年7月に就任し、2026-27シーズンまで3シーズン続けて務めています。タイトルパートナーは、全公式試合の命名権を持つ唯一のパートナーだと、同社は説明しています。
リーグとの契約の金額は、公表されていません。企業にとってより身近なのは、各クラブへの協賛です。協賛の種類はスポーツスポンサーとはで整理しています。
(参考)B.LEAGUE タイトルパートナー就任について(2024年7月1日) – 株式会社りそなホールディングス
(参考)B.LEAGUE 2026-27シーズン タイトルパートナーについて – B.LEAGUE公式サイト
Q. Bリーグのスポンサー企業はどこですか?
リーグ本体のパートナーは24社です。トップパートナーはソフトバンク、タイトルパートナーはりそなホールディングス、イノベーションパートナーはインフロニア・ホールディングスで、ほかに日本生命保険、ディー・エヌ・エー、モルテン、大塚製薬、日清食品、ユニクロなどが並びます(2026年10月10日時点、B.LEAGUE公式サイト)。
Bリーグ各チームのスポンサー収入ランキング|1位はアルバルク東京の25億円
クラブごとのスポンサー収入は、Bリーグが毎年公表する決算概要でわかります。最新の2024-25シーズンでは、B1とB2の38クラブの合計が330億7,900万円でした。前のシーズンから9.9%増えています。
最も多いのはアルバルク東京の25億5,000万円で、千葉ジェッツの21億4,100万円、サンロッカーズ渋谷(資料の表記はSR渋谷)の17億8,100万円が続きます。4位はシーホース三河、5位は名古屋ダイヤモンドドルフィンズです。
1クラブあたりの平均は、B1が10億7,600万円、B2が5億1,800万円です。最も少ないクラブは1億6,600万円で、最も多いクラブとは約15倍の開きがあります。同じ金額を協賛しても、クラブの中での重みは大きく変わります。
リーグ全体では、3年前の2021-22シーズンの174億円から、ほぼ2倍に伸びました。なお、クラブによって決算の月が違い、区分は2024-25シーズンのものです。順位は目安として見てください。
あわせて読みたい千葉ジェッツのスポンサー303社|アリーナ開業で協賛収入が6億円増えた›
(参考)2024-25シーズン クラブ決算概要 発表資料(2025年10月14日) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
(参考)2024-25シーズン クラブ決算概要(クラブ別) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
Bリーグのスポンサー料金はクラブの公表例で年6万円から
料金を公式サイトで公表しているクラブがあります。法人向けの小口のメニューを並べると、次のとおりです。
| クラブ | メニュー | 年額 |
|---|---|---|
| 秋田ノーザンハピネッツ | サポートカンパニー | 6万円〜60万円(税別) |
| 長崎ヴェルカ | アシストカンパニー | 10万円(税別) |
| 琉球ゴールデンキングス | サポートカンパニー | 12万円(税込) |
| 千葉ジェッツ | ブーストカンパニー | 15万円(税別) |
| 群馬クレインサンダーズ | サンダーズビジネスクラブ | 39万6,000円(税込) |
Bリーグのクラブが公表している法人向けメニューの料金(2026-27シーズン。各クラブの公式サイト・資料より。2026年10月7日確認)
年10万円前後から、クラブを応援する企業として名前を連ねられます。特典は、公式サイトやアリーナへの社名の掲載、専用のロゴや呼び名の使用、観戦チケットなどです。
ユニフォームやコートの広告といった上位の協賛は、金額を公表していないクラブがほとんどで、問い合わせて確かめる形になります。サッカーも含めた金額の目安はスポーツスポンサー料の相場にまとめています。クラブごとの詳しい例は、琉球ゴールデンキングスのスポンサー894社などで紹介しています。
(参考)2026-27シーズン サポートカンパニー – 秋田ノーザンハピネッツ
(参考)サポートカンパニー 2026-27シーズン – 琉球ゴールデンキングス
(参考)サンダーズビジネスクラブ – 群馬クレインサンダーズ
Q. Bリーグのスポンサー料金はいくらですか?
クラブが公表している法人向けの小口メニューは、秋田ノーザンハピネッツが年6万円から、長崎ヴェルカが年10万円、琉球ゴールデンキングスが年12万円、千葉ジェッツが年15万円です(税の扱いはクラブにより異なる。2026-27シーズン)。ユニフォームなど上位の協賛は、金額を公表していないクラブがほとんどです。
Bリーグのスポンサー収入はクラブの営業収入の約半分を占める
決算概要から計算すると、38クラブの営業収入に占めるスポンサー収入の割合は50.8%でした。B1は49.1%、B2は57.6%です。入場料収入も前のシーズンから33%増えていますが、収入の柱は協賛です。
Bリーグは2026-27シーズンから、B.PREMIER、B.ONE、B.NEXTの3つの区分に変わりました。最上位のB.PREMIERに入るには、売上高12億円以上、平均の入場者数4,000人、5,000席以上のアリーナといった基準が設けられています。
審査の基準にスポンサー収入そのものは入っていません。ただ、売上高の約半分が協賛なので、クラブにとって協賛を増やすことは、区分を保つうえでも大きな意味を持ちます。企業から見ると、クラブが協賛の提案に力を入れている時期だと言えます。
(参考)2024-25シーズン クラブ決算概要 発表資料(2025年10月14日) – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
(参考)2026-27シーズン B.PREMIERクラブライセンス交付規則 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
(参考)ホームアリーナ検査要項 2026-27シーズン B.PREMIER用 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
Bリーグのユニフォームスポンサーは試合用シャツに4か所

ユニフォームに入れられる広告の場所と大きさは、Bリーグの「ユニフォーム要項」で決まっています。試合用のシャツは4か所で、どれも1か所につき1社です。
最も大きいのは前面の下部で、300平方センチメートル以下です。背面は上部と下部にそれぞれ200平方センチメートル以下、前面の左胸は50平方センチメートル以下です。広告を入れる前には、Bリーグへの届け出が要ります。
パンツは扱いが違い、決められた広さの中に複数の企業を入れられます。試合前に着るウォームアップ用の服にも枠があります。シャツの枠は4つしかないので、長く続けている企業が入っていることが多く、パンツや練習着の枠から相談する方法もあります。サッカーの決まりとの違いはサッカーのユニフォームスポンサーと見比べるとわかります。
(参考)ユニフォーム要項 – 公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ
Bリーグのアリーナの命名権は年500万円から5,550万円の公表例がある

クラブの本拠地になっているアリーナには、企業の名前が付いたものが多くあります。施設を持つ自治体が、契約の金額を公表しています。
- あなぶきアリーナ香川(香川県):年5,550万円(税別)
- 沖縄サントリーアリーナ(沖縄市):年5,000万円
- 西原商会アリーナ(鹿児島市):年1,500万円(税込)
- バンダイナムコアリーナ松江(松江市):年1,000万円(税別)
- 滋賀ダイハツアリーナ(滋賀県):年500万円
香川県のアリーナは、県が年3,000万円以上で募集し、4社が応募して、年5,550万円で決まりました。命名権の料金は自治体に入るもので、クラブへの協賛とは別の取引です。クラブの協賛と命名権の両方に名前を出している企業もあります。
あわせて読みたい島根スサノオマジックのスポンサー185社|B1で3位の営業利益と、年1000万円の命名権›
(参考)香川県立アリーナのネーミングライツパートナーの決定について(2023年6月7日) – 香川県
(参考)松江市総合体育館のネーミングライツパートナー – 松江市
Bリーグのスポンサーを検討する企業が確かめる3つのこと
公表されている情報から、問い合わせる前に確かめておける点を3つ挙げます。
観戦に来ている人が自社の客層と合うか
Bリーグが公表している2024-25シーズンの会員の入場データでは、女性が52.4%、男性が46.2%でした。年齢は40代が29.3%で最も多く、30代から50代で約7割を占めます。女性が半数を超える点は、ほかのプロスポーツと比べたときの特徴です。会員として入場した人のデータなので、同伴の子どもなどは含まれていません。
クラブの区分と本拠地を確かめる
2026-27シーズンは、B.PREMIERが26クラブ、B.ONEが25クラブ、B.NEXTが4クラブです。区分によって、試合の数や注目のされ方が変わります。自社の商圏にあるクラブがどの区分で、どのアリーナを使っているかを、公式のクラブ一覧で確かめます。
協賛で何を得たいのかを決める
名前を広めたいのか、採用につなげたいのか、取引先を招きたいのか。目的によって、選ぶメニューは変わります。目的の整理はスポーツスポンサーになる理由が、契約書で確かめる項目はスポーツスポンサー契約とはが参考になります。協賛全体の考え方はスポーツマーケティングの基本で扱っています。
(参考)データで見るB.LEAGUE – B.LEAGUE公式サイト
Q. Bリーグのタイトルスポンサーはどこですか?
りそなホールディングスです。2024年7月にタイトルパートナーに就任し、2026-27シーズンまで3シーズン続けて務めています。シーズンの正式な名前は「りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 SEASON」です。契約の金額は公表されていません。
まとめ|Bリーグのスポンサーは年10万円前後から始められる
Bリーグは、協賛の収入が3年でほぼ2倍に伸びているリーグです。要点を振り返ります。
- リーグ本体のパートナーは24社で、タイトルパートナーはりそなホールディングス
- クラブのスポンサー収入は38クラブの合計で約331億円、1位はアルバルク東京
- 料金は、クラブが公表している小口のメニューで年6万円から
- 試合用シャツの広告枠は4か所で、1か所につき1社
- 観戦者は女性が半数を超え、40代が最も多い
まずは、自社の商圏にあるクラブの公式サイトで、パートナーの案内を確かめてみてください。法人向けの小口のメニューがあれば、そこから関わりを始められます。
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