「今日、たんぱく質はちゃんと摂れているだろうか」。練習後にコンビニのおにぎりで済ませながら、ふとそう感じたことがある人は多いはずです。食べた量は覚えているつもりでも、間食や調味料に含まれるカロリーは意外と記憶に残りません。感覚だけで栄養バランスを把握するのは、実はかなり難しいことです。
そこで役立つのが、食事や栄養を記録して数値として「測る」アプリです。この記事では、実際に使われている代表的な食事・栄養記録アプリを3つ取り上げ、公式サイトの情報をもとに機能や記録方式の違いを比較します。目的別の選び方や、記録を続けるコツもあわせて紹介します。
食事・栄養を「測る」とは何をすることか
食事・栄養を測るとは、毎日の食事内容をアプリに記録し、カロリーやたんぱく質・脂質・炭水化物などの栄養素を数値として可視化することです。手書きの食事日記と違い、多くのアプリは記録するだけで栄養素を自動的に計算してくれます。
測り方は大きく分けて、食品名やメニューを自分で検索して選ぶ「検索・データベース型」、写真を撮るだけでAIが解析する「画像解析型」、管理栄養士のアドバイスとセットになった「アドバイス型」の3系統があります。運動量や心拍数など体の状態を測るアプリと組み合わせて使う人も増えています。
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なぜ食事記録アプリが広がっているのか|公式データで見る背景
食事記録アプリが広がっている理由の一つは、記録するだけで食生活の課題に気づきやすくなる「セルフモニタリング」の効果が知られてきたためです。厚生労働省は、生活習慣改善のための保健指導において、対象者自身が食事や体重を記録するセルフモニタリングの活用を推進しています。
実際にあすけんは、農林水産省が食育の取り組み事例として紹介しており、2014年に登録会員数30万人を突破してから、2020年10月時点で470万人に達したと報告されています。現在は公式サイトで累計1400万人以上が利用したと案内されており、記録を通じて栄養バランスを整える習慣がここ数年で急速に広がってきたことがわかります。
Q. 食事を記録するだけでダイエット効果はありますか?
記録そのものに直接の減量効果があるわけではありませんが、記録によって食習慣の課題に気づきやすくなり、行動の改善につながりやすいとされています。厚生労働省も生活習慣改善のための保健指導で、対象者自身が記録するセルフモニタリングの活用を推進しています。
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(参考)コンテンツ紹介 食事管理アプリ『あすけん』 – 農林水産省
食事・栄養を記録するアプリ3選を徹底比較
実際に公式サイトで確認できる情報をもとに、代表的な3つのアプリの提供元・主な機能・対応プラットフォームを一覧にしました。
| アプリ名 | 提供元 | 主な機能 | 対応プラットフォーム |
|---|---|---|---|
| あすけん | 株式会社asken | 管理栄養士監修アドバイス、食事写真判別AI、14種類の栄養素グラフ | iOS/Android/Web |
| カロミル | ライフログテクノロジー株式会社 | 写真からAIが自動解析、29種類の栄養素表示(無料)、AIによる3ヶ月体重予測 | iOS/Android |
| MyFitnessPal | MyFitnessPal, Inc.(Francisco Partners傘下) | 200万件超の食品データベース、バーコードスキャン、Meal Scan、40以上のアプリ連携 | iOS/Android/Web |
各社公式サイトの掲載情報をもとにHuman Soarが整理(2026年8月時点)
あすけん|管理栄養士監修のアドバイスで続けやすい
あすけんは、株式会社askenが運営する食事管理アプリです。食事を記録すると、カロリーだけでなく14種類の栄養素の過不足がグラフで表示され、独自アルゴリズムに基づく管理栄養士監修のアドバイスが毎日届きます。食事写真や商品バーコードを読み取る機能もあり、15万件以上のメニューデータから短時間で記録できる設計になっています。
ダイエット向けの基本コースのほか、糖質制限やボディメイク、妊娠・授乳期向けなど、目的別のアドバイスコースが用意されているのも特徴です。
Q. あすけんは無料で使えますか?
基本サービスは無料で利用できます。プレミアムサービスは有料ですが、会員登録後7日間は無料で体験でき、体験後に自動的に課金されることはありません。
カロミル|写真1枚でAIが栄養素を自動計算
カロミルは、ライフログテクノロジー株式会社が提供する食事記録アプリです。食事の写真を撮っておくだけでカメラロールの画像をAIが自動で解析し、食事メニューの候補を表示します。カロリーに加えてたんぱく質・脂質・炭水化物・塩分・食物繊維・ビタミン・ミネラルなど、あわせて29種類の栄養素を無料で確認できます。
農林水産省の食育コンテンツでは、カロミルのメニュー画像解析について「商品名・素材・フレーバーがすべて正解の割合が83%、類似商品まで含めた曖昧な正解を含めると91%」(同社調べ)と紹介されています。同じ資料では、カロミルの認知度は調査対象10アプリの中で低めだった一方、実際に使ったユーザーの満足度は突出して高かったとも報告されています。
(参考)コンテンツ紹介 AIが食事を数値化する栄養管理・ダイエットアプリ「カロミル」 – 農林水産省
MyFitnessPal|200万件超の食品データベースで世界標準
MyFitnessPalは、2020年からFrancisco Partnersの傘下で運営されている食事・カロリー記録アプリです。200万件以上の食品データベースを検索して記録できるほか、有料プランではバーコードスキャンやカメラで食事を認識する「Meal Scan」、話しかけるだけで記録できる「Voice Log」も利用できます。
公式サイトによると、40以上の外部アプリ・デバイスと連携でき、歩数や消費カロリー、体重、睡眠などのデータを自動的に同期できるのも特徴です。世界的に利用者が多く、英語表記の食品もそのまま検索しやすいため、海外ブランドのプロテインやサプリメントを使う人にとって扱いやすい面があります。
部活動やプロチームなど、チーム単位で栄養管理アプリを比較検討する場合は、スポーツ栄養管理アプリ比較|チーム導入の選び方4軸でも詳しく比較しています。
目的別に見る|3つの記録タイプ分類
ここまで紹介した3つのアプリは、記録の仕組みで大きく3タイプに分けられます。自分がどのタイプに向いているかを図で整理しました。

写真を撮る手間だけで済ませたいなら画像解析型のカロミル、専門家の言葉でモチベーションを保ちたいならアドバイス型のあすけん、英語表記の食品も含めて自分で細かく検索したいならデータベース型のMyFitnessPalが向いています。どれか一つに絞れない場合は、まず1週間だけ試して、記録の手間が続けられる範囲かどうかで判断するとよいでしょう。
Q. AIが自動で栄養計算してくれるアプリはどれですか?
今回紹介した中では、カロミルが写真を撮るだけでAIが自動解析する仕組みが中心です。あすけんも食事写真からの判別AI機能を備えていますが、管理栄養士のアドバイスと組み合わせて使う設計になっています。
記録を挫折しないための3つのコツ
食事記録アプリは、多くの人が最初の数日で挫折しやすいという課題もあります。続けるための工夫を3つにまとめました。

完璧な記録を最初から目指すと長続きしません。まずは主菜だけでも記録する、記録するタイミングを1つに固定する、細かい数値のブレは気にせずグラフで大まかな傾向だけ追う、という3点を意識すると、記録自体が負担になりにくくなります。体重や活動量など、他の指標とあわせて記録すると変化に気づきやすくなります。
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睡眠の記録とあわせて生活習慣全体を見直したい場合は睡眠計測アプリ・デバイス8選|比較と選び方、体組成の変化まで追いたい場合はアスリートも使う体組成計|InBody・タニタ・オムロン比較もあわせて参考にしてください。
よくある質問
Q. 食事記録アプリだけでダイエットできますか?
記録だけで体重が減るわけではありません。記録をもとに摂取エネルギーや栄養バランスの偏りに気づき、食習慣そのものを見直す行動につなげることが重要です。
Q. 部活動やチーム単位で栄養管理を共有できるアプリはありますか?
個人向けの3アプリとは別に、Atleta(アトレータ)のようにチーム単位で選手のコンディションと栄養管理をまとめて管理できるアプリもあります。チーム導入向けの比較は関連記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 食事・栄養を「測る」アプリは、記録するだけで栄養素を自動計算し、セルフモニタリングによる食習慣の改善を後押しする
- あすけんは管理栄養士監修のアドバイス、カロミルは写真1枚でのAI自動解析、MyFitnessPalは200万件超の食品データベースがそれぞれの強み
- 記録方式は画像解析型・アドバイス型・データベース型の3タイプに分けられ、自分の続けやすさで選ぶとよい
- 完璧な記録を目指さず、記録するタイミングを固定して細かい数値のブレを気にしすぎないことが継続のコツ
- チーム・部活動単位での栄養管理にはAtletaのような専用アプリもあり、目的に応じて使い分けるとよい
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