スポーツの競技人口ランキング|協賛先選びに使う企業の見方

スポーツの競技人口ランキング|協賛先選びに使う企業の見方 スポーツビジネス

スポーツの競技人口は、笹川スポーツ財団の2024年の速報によると、競技の中ではジョギング・ランニングが推計806万人、ゴルフ(コース)が723万人と多く、サッカーは408万人です。ただし実施人口と登録人口は別物なので、協賛先や福利厚生を考える企業は目的に合う数字を使います。

協賛先を検討していると、社内で「その競技、どれくらいの人がやっているの?」と聞かれる。検索すると数字がいくつも出てきて、どれが正しいのか分からない。競技人口の数字が食い違うのは、数え方が違うからです。

この記事では、公的な調査と競技団体の数字をもとにしたランキング、3つの数え方の違い、企業としての使い方を整理します。

日本のスポーツ競技人口ランキングはランニングとゴルフが上位

国内の実施人口では、ジョギング・ランニングとゴルフが上位です。次の表は、笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024」の速報から、競技として行われることの多い種目を本記事が選んで並べたものです。順位は散歩や体操なども含む全種目の中の順位です。

全種目の順位 種目 実施率 推計人口
5位 ジョギング・ランニング 7.7% 806万人
6位 ゴルフ(コース) 6.9% 723万人
8位 ボウリング 6.3% 660万人
11位 水泳 4.8% 503万人
14位 バドミントン 4.5% 471万人
17位 サッカー 3.9% 408万人
20位 卓球 3.7% 387万人
22位 野球 3.0% 314万人
24位 バレーボール 2.6% 272万人
25位 テニス(硬式) 2.4% 251万人
26位 バスケットボール 2.3% 241万人

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ2024」速報(18歳以上3,000人が対象、年1回以上の実施)をもとに本記事が作成。速報値です。

全種目の1位は散歩(3,152万人)、2位はウォーキング(2,880万人)、4位は筋力トレーニング(1,675万人)です。競技というより日常の運動が上位を占めます。

表で目立つのは、ゴルフ(コース)が野球の2倍以上いることです(本記事の計算)。テレビや球場で見る機会の多さと、実際に自分でする人の多さは一致しません。少子化の影響はスポーツと少子化の記事でも扱っています。

(参考)スポーツライフ・データ2024 速報 – 公益財団法人笹川スポーツ財団

Q. 日本で競技人口が一番多いスポーツは何ですか?

何を競技に含めるかで変わります。笹川スポーツ財団の2024年の速報では、競技として行われることの多い種目の中でジョギング・ランニングが推計806万人と最も多く、ゴルフ(コース)が723万人で続きます。全種目では散歩が3,152万人で1位です。

競技人口の数字は実施と登録と行動者の3つの数え方で変わる

数え方で使う場面が変わる|スポーツの競技人口

競技人口の数字が食い違うのは、誰を数えているかが違うからです。年に1回でもした人を数える調査と、競技団体に登録した人の数では、桁が変わることもあります。

実施人口は年に1回以上した人を推計する

笹川スポーツ財団の調査は、18歳以上の3,000人に聞いた割合から人口を推計しています。遊びで年に1回した人も入るので、裾野の広さを見るのに向いています。一方で標本調査なので、人数の小さな差で順位を比べるのは避けます。

(参考)スポーツライフ・データ2024 速報 – 公益財団法人笹川スポーツ財団

登録人口は競技団体に登録した人を数える

日本サッカー協会の2025年度の選手登録数は836,297人、日本バスケットボール協会の2025年の競技者登録数(3×3を除く)は582,670人です。バスケットボールは実施人口では241万人で、サッカーの408万人と差がありますが、登録人口で見ると差は縮まります(対象の年齢が異なるので参考の比較です)。

登録は、部活やチームで続けている人の数に近い数字です。大会やチームを協賛するときの土台として使えます。

(参考)サッカー選手登録数 – 公益財団法人日本サッカー協会

(参考)競技者登録数 – 公益財団法人日本バスケットボール協会

行動者率は余暇にした人を10歳以上で見る

総務省の令和3年社会生活基本調査は、10歳以上を対象に余暇の活動を調べる国の統計です。学校の授業や仕事で行うスポーツは含みません。2016年と比べて「ウォーキング・軽い体操」は3.0ポイント上昇し、「水泳」は5.3ポイント低下するなど、種目で変化が分かれています。

(参考)令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果 – 総務省統計局

Q. 競技人口と登録者数の違いは何ですか?

競技人口は調査によって定義が違い、年に1回以上した人を推計した数字もあります。登録者数は競技団体に登録した人の実数です。サッカーでは推計実施人口408万人に対し、2025年度の選手登録数は836,297人でした。対象の年齢が異なるので、数字を出すときは定義を書き添えてください。

企業は目的に合わせて競技人口の数字を選ぶ

目的で見る数字を選ぶ|スポーツの競技人口

競技人口は多いほどよいとは限らず、目的によって見るべき数字が変わります。製品を売りたいのか、社名を広めたいのか、社員に運動してもらいたいのかを先に決めます。業界全体の動きは日本スポーツ業界の課題でも説明しています。

用品や食品を売るなら実施人口を見る

自社の商品を実際に使う人を探すなら、実施人口が目安になります。ゴルフは723万人の規模があるので、企業の協賛先としても検討しやすい競技です。プロへの協賛は別の記事で整理しています。

あわせて読みたいプロゴルファーのスポンサー|上位50人の所属先と企業の選び方›

(参考)スポーツライフ・データ2024 速報 – 公益財団法人笹川スポーツ財団

社名を広めるなら観戦の数字も合わせて見る

認知を広げたいなら、する人より見る人の数が大切になる場合があります。同じ調査で、スタジアムなどでの直接スポーツ観戦率は2024年に26.2%でした。競技ごとの来場者数は、Bリーグの観客動員のようなリーグの公表値で確かめます。費用はスポンサー料の相場と合わせて比べます。

(参考)スポーツライフ・データ2024 速報 – 公益財団法人笹川スポーツ財団

社員の運動を増やすなら実施率の高い種目から選ぶ

社内の取り組みでは、競技より続けやすさが大切です。ウォーキングは27.5%、筋力トレーニングは16.0%と実施率が高く、特別な道具や場所がなくても始められます。参加しやすい種目から選び、社内の参加率を自社の数字として残します。

あわせて読みたい企業の健康増進にスポーツを活かす|取り組み5つと補助金の探し方›

(参考)スポーツライフ・データ2024 速報 – 公益財団法人笹川スポーツ財団

Q. 世界の競技人口ランキングはありますか?

各国共通の定義で数えた公的な統計は、今回の調査では確認できませんでした。インターネット上の世界ランキングは、団体の発表や推計を組み合わせたものが多く、定義がそろっていません。企業が判断に使うなら、対象の国の競技団体や調査の数字を個別に確かめてください。

スポーツ競技人口の要点

  • 競技の中ではジョギング・ランニングとゴルフの実施人口が多い
  • 実施人口、登録人口、行動者率で数え方が違う
  • サッカーやバスケットボールの登録数は競技団体が公表している
  • 商品なら実施人口、認知なら観戦の数字を合わせて見る
  • 社内の運動は実施率の高い種目から選ぶ

まずは自社の目的を1つ決めて、候補の競技の実施人口と登録人口を並べてみてください。

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About The New株式会社 代表取締役 森永 昂
執筆者
About The New株式会社 代表取締役 森永 昂

新卒で東証プライム上場の社会人教育・コンサルティング企業に入社し、人材育成・組織開発に従事。その後、別企業でメディア・プラットフォーム事業の責任者を務める。

2025年5月に About The New株式会社 を設立。スポーツの現場で培われた知見を組織開発・人材育成の文脈に翻訳し、研修・チームビルディング・イベントの企画運営を行っています。

「知識を得る」で終わらせず「行動が変わる」ところまでを設計することを大切にしています。ご相談は contact@aboutthenew.co.jp まで。

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