UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のスポンサーは、2024-27年の契約ではハイネケン、マスターカード、ペプシコ、PlayStationなど、UEFAが大会全体で選んだ企業です。クラブのスポンサーとは別の契約で、大会名やロゴ、トロフィーを宣伝に使えるのはこの企業だけと大会規則で決まっています。2027/28年からは販売の窓口がUEFAと欧州のクラブの団体の合弁会社UC3に移り、ヒュンダイとハイアールがすでに新しい契約を発表しました。契約金額はどの発表にも書かれていません。
欧州のクラブと組む話が出たとき、「CLのスポンサーになれば試合のたびに名前が出る」と考えがちです。ところがCLの試合会場では、クラブのスタジアムの命名権の名前でさえ隠されます。UEFAとUC3、各企業の公式発表と大会規則をもとに、スポンサーの顔ぶれ、権利の範囲、お金の流れ、2027年からの窓口までを順に見ていきます。
チャンピオンズリーグのスポンサー一覧|ハイネケンは1994年から
CLのスポンサーを、UEFA・UC3・企業の公式発表で契約が確かめられたものに絞って並べました。始まった年と期間は、それぞれの発表に書かれているとおりです。
| 企業・ブランド | 業種・権利 | CLとの関係が始まった年 | 発表された期間 | 発表の時期 | 区分 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハイネケン | ビール | 1994年 | 2024-27年(3年) | 2023年9月 | 2024-27年 |
| ペプシコ | 飲料・食品 | 2015年 | 2024-27年 | 2023年6月 | 2024-27年 |
| Just Eat Takeaway.com | 料理の宅配 | 2020年(UEFAの大会) | 2027年まで(3年) | 2024年2月 | 2024-27年 |
| マスターカード | 決済 | 30年の関係(2024年時点) | 2024-27年 | 2024年6月 | 2024-27年 |
| PlayStation(SIE) | ゲーム | 1997年 | 2024-27年(3年) | 2024年8月 | 2024-27年 |
| Crypto.com | 暗号資産 | 2024年(初めて) | 2024-27年(3年) | 2024年8月 | 2024-27年 |
| bet365 | スポーツベッティング | 2024年(初めて) | 2024-27年(3年) | 2024年8月 | 2024-27年 |
| カタール航空 | 航空 | 2024年(CL) | 2030年まで | 2024年9月 | 2024-27年と2027年以降 |
| FedEx | 物流 | 2021年(CL) | 2021年は2024年までの3年 | 2021年5月 | 2024年9月の発表に名前 |
| OPPO | スマートフォンなど | 2022年 | 2024-27年 | 2024年9月 | 2024-27年 |
| アディダス | 公式試合球 | 2001年 | 2027年まで(3年) | 2024年9月 | 2024-27年 |
| ヒュンダイ | 自動車 | 2026/27年 | 2026/27〜2030/31年 | 2026年9月 | 2027年以降も続く |
| ハイアール | 家電・テレビ | 2027/28年 | 2027/28〜2030/31年 | 2026年9月 | 2027年以降 |
| 日産自動車 | 自動車 | 2014/15年 | 2017/18年まで(2018-21年に延長) | 2014年4月・2017年9月 | 過去 |
出典:UEFA・UC3・各企業の公式発表(2026年11月時点で確認)をもとに Human Soar 作成。期間は発表の文面どおり
14件を並べると、2024-27年に向けて契約を発表したのは10件で、そのうちハイネケン、ペプシコ、Just Eat Takeaway.com、マスターカード、PlayStation、OPPO、アディダスの7件は前の契約からの更新でした。初めてCLに入ったのはCrypto.comとbet365、カタール航空で、UEFAはCrypto.comを初めての暗号資産の、bet365を初めてのスポーツベッティングのスポンサーと紹介しています。2027年より後まで期間を公表しているのは、カタール航空、ヒュンダイ、ハイアールの3件です。
日本に拠点を持つ企業はSIEと日産自動車
一覧のうち日本と関わりが深いのは2社です。PlayStationを手がけるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、1993年にソニー・コンピュータエンタテインメントとして設立され、本社は米国サンマテオ、東京にも事業所を置いています。UEFAはSIEを1997年からのスポンサーと紹介しており、2024-27年の契約ではPlayStationが「Player of the Match」(試合の最優秀選手)の冠スポンサーを続けます。
もう1社は、UEFAが「本社は横浜」と紹介した日産自動車です。2014/15年から2017/18年までの公式パートナーとして2014年4月に発表され、2017年9月には2018-21年への延長が発表されました。2024年9月のUEFAの発表に並ぶスポンサーには入っていないため、表では過去の契約として扱っています。
(参考)Sony Interactive Entertainment renews UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)企業情報・会社概要 – ソニー・インタラクティブエンタテインメント
(参考)Nissan devient partenaire officiel de l'UEFA Champions League – UEFA
(参考)Nissan renews UEFA Champions League Partnership – UEFA
ほかの企業はビールから暗号資産まで業種が分かれる
2024-27年の顔ぶれの業種は、ビール、飲料・食品、料理の宅配、決済、ゲーム、暗号資産、スポーツベッティング、航空、物流、スマートフォン、試合球と分かれています。UEFAの発表では、ハイネケンはオランダのビール会社、Just Eat Takeaway.comはオランダの企業、OPPOは中国のスマートデバイスのメーカーと紹介されています。FedExは2021年5月に2024年までの3年の契約を発表し、2024年9月のUEFAの発表でもスポンサーとして名前が挙がっています。クラブ側の契約で日本企業がどこに入っているかは、ブンデスリーガのスポンサーと日本企業の契約や、ラ・リーガのスポンサー日本企業にまとめています。
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(参考)Heineken renews UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)PepsiCo renews UEFA Champions League partnership for the 2024-2027 cycle – UEFA
(参考)Just Eat Takeaway.com and UEFA renew partnership – UEFA
(参考)UEFA and Mastercard renew UEFA Champions League partnership – UEFA
(参考)UEFA and Crypto.com announce UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)bet365 becomes official global partner of the UEFA Champions League – UEFA
(参考)Qatar Airways becomes official airline partner of the UEFA Champions League – UEFA
(参考)FedEx signs as UEFA Champions League partner – UEFA
(参考)UEFA and OPPO renew UEFA Champions League partnership – UEFA
(参考)UEFA and adidas extend UEFA Champions League partnership – UEFA
(参考)Haier Announces Global Partnership with UEFA Champions League – Haier Group
Q. チャンピオンズリーグのスポンサーにはどんな企業がいますか?
2024-27年の契約では、ハイネケン、マスターカード、ペプシコ、Just Eat Takeaway.com、PlayStation(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)、Crypto.com、bet365、カタール航空、FedExがUEFAの発表にスポンサーとして名前が挙がっています。公式試合球はアディダス、スマートフォンなどはOPPOです。さらに2026/27年からヒュンダイ、2027/28年からハイアールが加わることが発表されています。
チャンピオンズリーグのスポンサーは大会全体の枠を買う
CLのスポンサーは、クラブではなくUEFAと契約し、大会全体に名前を出す権利を買います。呼び名や階層の一般的な考え方はオフィシャルパートナーとスポンサーの違いで扱っているので、ここではCLの枠と中身に絞ります。
グローバルパートナーは9枠と製品・サービスの4枠
UEFAは2024年11月の発表で、2024-27年のCLのスポンサー権について、9つあるグローバルパートナーの枠はすべて申込みを受け入れ、製品・サービスを提供する4つの枠は3つが決まったと説明しました。残る1枠は、業種を問わず関心を持つ企業を募っています。同じ年の9月のUEFAの発表では、カタール航空を加えたスポンサーとして、bet365、Crypto.com、FedEx、ハイネケン、Just Eat Takeaway.com、マスターカード、ペプシコ、PlayStationの名前が挙がっています。
(参考)2024-27 UEFA Champions League Sponsorship Sales Process – UEFA
(参考)Qatar Airways becomes official airline partner of the UEFA Champions League – UEFA
権利の中身は看板と会見の背景と中継のスポンサー
発表に書かれた権利は、各社でよく似ています。SIE、Crypto.com、カタール航空の発表には、試合中のピッチ周りのLED看板、インタビューの背景、中継のスポンサーへの露出が並びます。この3社の契約はCLだけでなく、UEFAスーパーカップ、ユースリーグ、フットサルのチャンピオンズリーグも対象に入っています。
(参考)Sony Interactive Entertainment renews UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)UEFA and Crypto.com announce UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)Qatar Airways becomes official airline partner of the UEFA Champions League – UEFA
大会の名物企画に社名を付けて体験を届ける
看板のほかに、大会の企画に名前を付ける権利もあります。ハイネケンはトロフィーを各地で見せる「Trophy Tour」の冠を続け、マスターカードは子どもが選手と入場するプレーヤーエスコートの機会を提供し、ペプシコは決勝前の「Kick Off Show by Pepsi」を手がけます。bet365は契約の開始に合わせて、一部の国で試合のチケットを当てる企画を行うと発表しました。いずれも、大会名を使って自社の顧客に体験を届ける使い方です。
(参考)Heineken renews UEFA Champions League sponsorship – UEFA
(参考)UEFA and Mastercard renew UEFA Champions League partnership – UEFA
(参考)PepsiCo renews UEFA Champions League partnership for the 2024-2027 cycle – UEFA
(参考)bet365 becomes official global partner of the UEFA Champions League – UEFA
チャンピオンズリーグの会場はクリーンスタジアム|命名権の名前も隠す

CLの試合会場で名前を出せる企業は、UEFAが決めます。大会規則(2026/27年版)は、UEFAのパートナー以外の広告を出さない「クリーンスタジアム」を求めており、日本のスタジアムの協賛の感覚とは大きく違います。
試合の2日前の朝からUEFAの承認した広告だけになる
大会規則は、スタジアムの観客席と競技エリア全体、さらに原則として入場の通路、駐車場、ホスピタリティの場所、記者の場所を「商業的な独占区域」と定めています。ホームのクラブは、遅くとも試合の2日前の朝までに、この区域にUEFAの承認した広告しかない状態にしなければなりません。ピッチ周りのLED看板は、長さ246m以上、高さ90cmの切れ目のない仕組みをクラブが用意し、UEFAのパートナーの広告を流します。
(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
命名権の企業の名前は3つの場合だけ残る
クラブがスタジアムの命名権を売っていても、その企業の名前、ロゴ、色などは、商業的な独占区域と大会の制作物に出せません。例外は長期の命名権を持つ1社だけで、安全のために必要な場内放送でスタジアム名として告げること、チケットなどの印刷物に商業的でない書体と色でスタジアム名として載せること、建物の外側にある常設の名前の表示を残すことの3つです。欧州のクラブのスタジアムの命名権を検討するなら、CLの試合では名前が出ない前提で価値を見積もる必要があります。
(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
ユニフォームの広告はクラブのスポンサーのまま入る
一方で、選手のユニフォームの広告は、UEFAのパートナーの独占の対象から外されています。プレーオフからは承認されたスポンサーだけが入り、ノックアウトフェーズに進んだクラブは2027年2月5日(中欧時間12時)までにスポンサーの変更を届け出なければなりません。会見の場で背景に出せるのはUEFAとパートナーのロゴだけですが、胸の広告はクラブと契約した企業の名前のまま試合に出ます。
(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
クラブのSNSの協賛はCLと切り離して組み立てる
大会規則は、クラブの公式のサイトやSNSで、商品やブランドをCLと結びつける協賛を売ることも禁じています。クラブのスポンサーであっても、CLの試合のデータや大会と社名を結びつけた企画を、クラブの公式の場で売ることはできません。クラブと組む企画は、CLの名前やデータを使わず、クラブ自身の選手や素材で組み立てます。スポンサーでない企業が大会に便乗して見える表現の考え方は、別の記事で整理しています。
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(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
Q. スタジアムの命名権を持つ企業の名前は、チャンピオンズリーグの試合で出ますか?
原則として出ません。大会規則は、UEFAが指定する場所で命名権の企業の名前やロゴを見せないよう求めています。ただし長期の命名権を持つ1社に限り、安全のための場内放送、チケットなどの印刷物での表記、建物の外側にある常設の名前の表示の3つは認められています。
チャンピオンズリーグを含む4大会の総収入は44億ユーロの見込み|約75%がクラブへ
スポンサー料は個別には公表されていませんが、大会全体のお金の流れはUEFAの通知で確かめられます。2025年6月の通知は、2025/26年のCL、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグと2025年のUEFAスーパーカップの総収入を44億ユーロと見込み、分け方を示しました。大会の収入全体の見込みで、スポンサー料だけの数字ではありません。
| 項目 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| 総収入の見込み(4大会) | 44億ユーロ | ― |
| 大会の運営・管理の費用 | 3億8,700万ユーロ | ― |
| 予選への支払い | 1億3,200万ユーロ | 3% |
| 出場しないクラブへの連帯金 | 3億800万ユーロ | 7% |
| 女子CLとユースリーグ | 2,500万ユーロ | ― |
| 残る純収入 | 35億4,800万ユーロ | ― |
| うち出場クラブへの分配 | 33億1,700万ユーロ | 純収入の93.5% |
| うちCLとスーパーカップの出場クラブ | 24億6,700万ユーロ | クラブ分配の74.38% |
出典:UEFA「2024-27年の周期(2025/26年)のUEFAの大会の収入のクラブへの分配」(2025年6月16日の通知)をもとに Human Soar 作成
総収入の約75%が出場クラブに回る
44億ユーロから運営の費用などを引いた純収入は35億4,800万ユーロで、その93.5%にあたる33億1,700万ユーロが出場クラブに分配されます。計算すると、総収入の約75%がクラブに回ることになります。そのうち24億6,700万ユーロ(74.38%)がCLとスーパーカップの出場クラブの分で、計算すると総収入の約56%にあたります。
(参考)Ausschüttung der Einnahmen aus der UEFA Champions League … (Saison 2025/26) an die Klubs – UEFA
リーグフェーズに出るだけで1,862万ユーロ
CLのリーグフェーズに出る36クラブは、それぞれ1,862万ユーロの出場給を受け取ります。勝てば1試合210万ユーロ、引き分けで70万ユーロが加わり、ベスト16に進むと1,100万ユーロ、決勝に進むと1,850万ユーロが支払われる見込みです。スポンサー企業にとっては、協賛先のクラブがCLに出るかどうかが、クラブの予算と露出の両方を大きく左右するということです。英国のリーグの分配の仕組みはプレミアリーグの放映権と売上で比べられます。
(参考)Ausschüttung der Einnahmen aus der UEFA Champions League … (Saison 2025/26) an die Klubs – UEFA
チャンピオンズリーグのスポンサー窓口は2027/28年からUC3とRelevent

CLのスポンサー権を売る窓口は、2027/28年の大会から変わります。今の契約の周期は2026/27年で終わるため、これから検討するなら2027年からの窓口を確かめます。
2026/27年まではTEAM Marketingが担当する
2024-27年の契約は、UEFAの依頼を受けたTEAM Marketingが世界での販売を担ってきました。UEFAの販売の募集は、TEAM Marketingの窓口へ申し込む形でした。2025年3月の発表では、TEAM Marketingは2026/27年の大会が終わるまで、パートナーの契約の管理を続けるとされています。
(参考)2024-27 UEFA Champions League Sponsorship Sales Process – UEFA
2027/28年からはUC3とReleventが販売する
UC3は、UEFAと欧州の900を超えるクラブが加わる団体EFCの合弁会社で、2025年1月1日にスイスのニヨンで業務を始めました。UEFAの男子と女子のクラブ大会の、放映権、スポンサー権、ライセンスの販売と管理をまとめて担います。UC3は2025年3月、公開の入札を経て、2027/28年から2032/33年までの6シーズンの販売の代理にReleventを選んだと発表しました。ハイアールはUC3との契約として発表し、ヒュンダイ(2026/27〜2030/31年)の契約もUC3のニュースで発表されています。
(参考)Haier Announces Global Partnership with UEFA Champions League – Haier Group
クラブとの契約は2027年6月30日で区切られる
大会規則は、クラブがCLに関わる商業権について結ぶ契約を、遅くとも2027年6月30日に終えるか、その日で解約できる条項を入れるよう求めています。クラブ経由でCLの試合に関わる権利を得ている場合は、2027年夏で契約がいったん区切られる前提で、更新の時期を社内の予定に入れておきます。ハイアールは家電、テレビ、業務用の表示画面の分野で世界での独占の権利を得たと発表しており、業種ごとに1社を選ぶ考え方はスポーツスポンサーの一業種一社で詳しく扱っています。
(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
(参考)Haier Announces Global Partnership with UEFA Champions League – Haier Group
Q. チャンピオンズリーグのスポンサー契約の窓口はどこですか?
2026/27年の大会までは、UEFAの依頼を受けたTEAM Marketingがスポンサー権の販売を担ってきました。2027/28年からは、UEFAと欧州のクラブの団体の合弁会社UC3が、販売の代理としてReleventを選んでいます。クラブのユニフォームなどの権利は、大会ではなく各クラブとの契約になります。
チャンピオンズリーグに関わる前に企業が確かめる3つのこと
CLと結びつく協賛を考えるときは、買う権利の持ち主、日本での使い方、社内の決め方の3つを先に確かめます。協賛そのものの仕組みはスポーツスポンサーとは、目的から施策を組む流れはスポーツマーケティングとはで解説しています。
使いたい権利が大会のものかクラブのものかを確かめる
CLの名前、ロゴ、トロフィーを宣伝に使えるのは、UEFAが選んだパートナーだけで、使うたびにUEFAの承認が要ります。クラブのユニフォームや練習着、クラブの国内での露出は、各クラブとの契約です。クラブのスポンサーになっても、CLの名前を使った宣伝はできません。社内の資料では「CLのスポンサー」と「CLに出るクラブのスポンサー」を分けて書いておくと、誤解を防げます。FIFAワールドカップの階層と比べたい場合はワールドカップのスポンサーの階層別一覧が参考になります。
(参考)Regulations of the UEFA Champions League 2024-27 Cycle 2026/27 Season – UEFA
日本で観戦チケットを賞品にするなら懸賞の上限を確かめる
CLの決勝や試合の観戦を日本の顧客向けの賞品にする場合は、景品表示法の上限がかかります。商品の購入などを条件にした抽選(一般懸賞)では、取引価額が5,000円未満なら賞品は取引価額の20倍まで、5,000円以上なら10万円までで、賞品の総額は懸賞に関わる売上の予定総額の2%までです。購入を条件にしない「オープン懸賞」には上限の定めがありません。観戦旅行は10万円を超えやすいので、どちらの形にするかを企画の最初に決めます。具体的な組み立てはスポーツスポンサーのキャンペーン企画で紹介しています。
金額が公表されない前提で社内の決め方をそろえる
CLの契約金額は、UEFA・UC3・企業のどの発表にも書かれていません。社外に比べられる数字がないため、目的(認知・販売・採用など)、権利を使う地域、予算の上限、決裁者を交渉の前に決めておきます。グローバルパートナーの契約は数年単位で、発表された期間は3年(2024-27年)か、4年から5年(ヒュンダイ、ハイアール)でした。英語の契約書は、国際取引に詳しい弁護士に確かめてもらうのが安全です。
あわせて読みたいスポーツスポンサー契約とは|企業が確かめる6項目と印紙・法律›
(参考)Haier Announces Global Partnership with UEFA Champions League – Haier Group
Q. チャンピオンズリーグのスポンサー料はいくらですか?
公表されていません。UEFAとUC3の発表、各企業の発表のどれにも、契約金額は書かれていません。大会全体の規模の目安としては、UEFAが2025/26年の欧州の3大会とスーパーカップの総収入を44億ユーロと見込んで、クラブへの分配を決めています。
チャンピオンズリーグのスポンサーのまとめ
CLのスポンサーはUEFAと契約して大会全体の権利を買い、会場はクリーンスタジアムの決まりで守られています。数値と日付の出典は本文の各セクションに記載しています。
- 2024-27年はハイネケン、マスターカード、ペプシコ、PlayStationなど9社がUEFAの発表に名前があり、日本と関わりが深いのはSIEと過去の日産自動車
- グローバルパートナーは9枠で、権利の中心はLED看板、会見の背景、中継のスポンサー、大会の企画の冠
- 会場はUEFAの承認した広告だけになり、スタジアムの命名権の名前も3つの例外を除いて隠される
- 2025/26年の4大会の総収入は44億ユーロの見込みで、計算すると約75%が出場クラブに回る
- 2027/28年からはUC3とReleventが窓口になり、ヒュンダイとハイアールが新しい契約を発表している
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